本物以上の素材は無い
私は、枯草の表現には本物の「草」を使用しています。
散歩ついでに近所の公園を通り、植え込みの脇などにジオラマで使えそうな草を探しては摘んできます。
ジオラマで使うのは枯草です。
生きている草を使うのは申し訳ない気がしますし、何よりも生きている草は枯れてしまうので、生きた草の緑を表現するには不適切です。
何の証拠もありませんが、衛生的なことを考えると、数カ月は乾燥させてから使用した方が良いと思います。
表現方法に困ったときは、本物を使う。
そういう当たり前のことに気が付くまで、私は、ずいぶんと時間を無駄にしていました。
草の勉強をして、散歩ついでに使えそうな枯草をたくさん摘んで来ようと思います。
効果的な枯草の使い道
私は、ひょろ~っとひっそり伸びて枯れてしまった草が好きです。
住人にも気づかれず、秋になり冬になって初めて… こんなところに生えてたの?!
そんな枯草が好きで、ジオラマにもたくさん登場させています。
他にも、電信柱の根元にある枯草が好きです。
なんとも雰囲気があり、懐かしい情景をさらに懐かしくしてくれます。
材料
- 木工用ボンド
- プラモデルの付属品(細かい緑の粉*)
- プラモデルの付属品(砂粒のような粉*)
- ダイソーの装飾グリーンモス
- 猫じゃらしなどの枯草
*細かい緑の粉は、ダイソーの装飾グリーンモスをハサミで細かくすると作れます。
あらかじめ、大粗・中粗・小粗・極小粗といったものを作って、タッパにそれぞれ保管しておくと便利です。
ハサミで細かく刻むときは、キザミのりができるはさみを使うと楽です。
*また、砂粒のような粉は、実際の砂でも大丈夫です。
作り方
電信柱の周りに枯草を表現する例です。
- 電信柱の周りに少し多めのボンドを塗ります。
- 砂粒を一つまみ、ボンドの上に軽く撒きます。
- 枯草を適度にちぎりボンドの中に挿していきます。
- 極小のグリーンモスの粉を一つまみ、ボンドが見えている部分に撒きます。
猫じゃらし草(エノコログサ)は、ふさふさの部分を分解します。
ツンツンと立ち上がった枯草のまとまりを表現できますので、背の高い草の隣に置いてあげると背の高い草の葉のようにも見えて効果的です。
奥の方に見える草は、コケのかたまりにも見えます。
これは、細かくしたグリーンモスを木工用ボンドと軽く混ぜ、それを竹串でひとかたまりすくい上げて、そのまま壁にこすりつけてくっつけたものです。
砂を多くしたり、緑をかたまりにしたり… いろいろ工夫して配置します。
実際、人の手が入らないようなところには、長い枯草が生えていたりしますので、そういうポイントを表現することが、私は好きです。
ついつい、楽しくなってやり過ぎてしまいますが、コツは、やりすぎないことです。